診療部門のご案内

栄養サポートチーム

ごあいさつ

当院は包括的がんセンター、心臓病センター、脳卒中センター、救命救急センターを主体とする高度専門病院です。各領域の症例数において全国で指折りの施設になっています。700床のうち、100床がハイケアあるいはICUとなっています。重篤な患者さんが多いため、栄養サポートの必要な患者さんはとても多く、栄養サポートがとても大きな意義をもっています。
医食同源といいますが、食事は治療の根幹をなすものです。入院中は種々の理由で十分な食事摂取ができない方や、医学的な理由で全く食事摂取ができない方も少なくありません。適切なカロリー摂取とバランスのとれた栄養素の摂取はどのような疾患であっても基本的なことです。
栄養サポートチームは多職種が一つのチームとなり、それぞれの職種が自分の専門性を発揮して、一人ひとりの患者さんの栄養改善に取り組む使命を持っています。栄養サポートチームの専門療法士といっても、それぞれの職種による専門性を生かさなければ意味はありません。チームが一つの目標に向かって協力することは重要ですが、すべてが同じ目線で見るようになっては本来のチーム医療とはなりません。私たちはその意味で、患者さんの満足がえられるように、より進歩したチーム医療を通して栄養サポートを実践していきたいと考えています。
このホームページを通じて、私たちの栄養サポートチームの活動を少しでも理解していただき、また、貴重なご意見を御遠慮なく寄せていただければ幸いです。

埼玉医科大学国際医療センター 名誉病院長 小山 勇
栄養管理は、医療の基本であります。当院では、栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)を立ち上げ、多職種の医療スタッフで患者さんの栄養面を総合的に管理するチーム医療に取り組んでいます。病院の特徴から重症例も多く、栄養管理が難しい場合も多く経験しますが、多職種で密に連携をとり、最適な栄養管理を提供出来るよう日夜努力しています。このホームページでは、当院NSTの活動内容やNST専門療法士実地修練に関する情報を紹介するとともに、皆様からの御意見や御質問をいただく窓口にしたいと思います。

埼玉医科大学国際医療センター 消化器病センター 上部消化管外科教授
NSTチームリーダー
佐藤 弘

当センターNSTの紹介

当院NSTは、平成21年1月に日本静脈経腸栄養学会の稼動施設認定を受け、全診療科を対象に依頼受託型のNSTとして活動を開始致しました。
H24年5月よりNST加算の算定を開始しました。
また、当院はH27年2月にJCI(国際病院評価機構)認定を取得し、NST・栄養管理面においても国際基準に則り活動しております。
当院NSTでは、毎週月・金曜日の2回、回診・カンファレンスを行い精力的に活動しています。
NST実務者スタッフ(専任者)は医師・看護部・中央検査部・薬剤部・リハビリテーション科・栄養部・ME部の7部門により構成され、全病棟にNSTのリンクナースが、また各診療科にリンクドクターが配置されています。 日常行われている栄養管理計画業務やNSTリンクスタッフにより、病棟にて患者さんの栄養状態の変化や低栄養への移行リスクが日々確認されており、栄養状態不良傾向が伺える患者さんを抽出します。これらの情報をもとに、NSTから主治医へNST介入の提案を行っております。 当院の基本理念『患者中心主義のもと安心で安全な満足度の高い医療を提供し、かつ最も高度の医療水準を維持する』という目標のもとに、適切な栄養管理がなされる様に日々活動しています。
NST専門療法士も在籍しており、平成22年11月よりNST専門療法士の修練教育施設としても稼動開始し、院内外から修練生を募集しております。
また、院外の各施設からのNST見学なども対応しております。

病棟での回診の様子

当NSTの活動内容

当センターNSTは、740床という規模からも毎日行われる栄養管理計画の業務と連携し、スクリーニングを行います。栄養状態が不良と判断されたすべての患者様に対してNST介入提案の審議がなされ、主治医へ提案書が発行されます。
依頼受託型として稼動していますので、NST介入希望がある場合はNST介入オーダーをもらい、NSTが介入します。H28年5月から、医師だけでなく、患者様に関わるコメディカルからもNST介入オーダーができるようになりました。

<当NSTの主な活動内容>

  • ウィークリーミーティング:
    依頼のあった患者さんを対象に毎週月・金曜日(2回/週)
  • マンスリーミーティング:
    懸案事項の検討、討議など(1回/月)
  • NST全体集会:
    様々なテーマで勉強会を企画し、スタッフのスキルアップを図る
    リンクドクターによる診療科に特化した講義なども行う(第2水曜日 1回/月)
  • 学会・外部勉強会・講演会の開催・参加:
    栄養関連学術集会への参加のほか、院外での勉強会・研究会への参加や講習・講演なども行なっています。
  • 地域連携を目指した活動への参加:
    外部講師をお招きして、地域施設もご参加いただけるNST主催の栄養公開講座を計画し、地域連携を目指した活動も行っています。

ウィークリーミーティングの流れ


当院NSTの見学に関して

当院NSTでは、外部のご施設からの見学をお受けしております。 見学をご希望の際は、下記連絡先へメールにてご連絡をお願いいたします。 見学手続きに関して、折り返しご連絡いたします。

連絡先 NST事務局/栄養部(担当:森)
〒350-1298 埼玉県日高市山根1397-1
TEL:042-984-4218(直通)
E-mail:imcnst@saitama-med.ac.jp

NST専門療法士実地修練受け入れに関するお知らせ

当センターの実地修練受け入れは、年1回(9月~11月頃)行ないます。当センターの実地修練カリキュラム内容は、2012年度診療報酬改訂に伴い新設された『栄養サポートチーム加算』(厚生省提示 第19の2(3))に示された研修時間及び内容に則り、作成されております。


実地修練申し込みについて

毎年、埼玉医科大学国際医療センタートップページの『ニュース&トピックス』に情報を更新いたします。(毎年8月頃を予定)詳細はそちらをご確認下さい。
実地修練の概要は下記をご参照ください。(※開催期間等は変更される場合もあります)

①実習期間予定

毎年10月~11月 開催

  • 2ヶ月間で40時間以上の研修を修了するカリキュラムです。
  • 月・金曜日で研修日を設定します。計8日間受講して頂きます。
  • スケジュールカレンダーは『ニュース&トピックス』にて確認できます。ご確認の上、お申込みください。
  • スケジュールカレンダー以外での予備講義等は行っておりません。スケジュールに準じてご参加いただける方のご応募に限らせて頂きます。
②募集定員 5名前後
③募集期間

毎年8月~ 応募受付開始

  • 詳細は『ニュース&トピックス』にてご確認ください。
  • 定員になり次第、締め切らせて頂きます。(先着順)
    予めご了承の上、ご応募下さい。
④応募条件
  • 日本静脈経腸栄養学会栄養サポートチーム専門療法士認定規則に準じます。
  • スケジュールに準じて参加いただける方と致します。
  • 各医療施設の常勤職員に限ります。
⑤応募方法 下記必要事項を記載の上、当センターNST事務局までメールにてお申し込み下さい。
申し込み内容の確認後、NST事務局より受け付け手続きに関するご案内受講料振り込み先をメールにてご連絡いたします。

【重要】 受講料について

  • 受講料の振り込みの確認がとれた方から、申し込み受付完了となります。
    確認が取れ次第、事務局より「申し込み受付完了」のメールを送信致します。
  • 「申し込み受付完了」した後に実地修練へのご参加をキャンセルした場合、受講料のご返金は致しかねます。予めご了承下さい。
    お申し込みの際は、スケジュールカレンダーを十分ご確認の上、お手続き下さいますようご注意願います。

<応募必要事項>

  • 氏名(ふりがなもお願い致します)
  • 勤務施設名(常勤者に限ります)
  • 職種
  • 返信先メールアドレス
  • 連絡先住所、電話番号
  • 医療、福祉施設での臨床実務経験年数
  • 日本静脈経腸栄養学会の会員、非会員について
  • 当センターNSTで何を中心に実習を受けたいかご意見を合わせてお送り下さい。(必須)

!!電話、FAXでの応募申し込みは受付けておりません!!

申し込み内容の確認後、NST事務局より必要書類等の手続きに関するご案内をメールにて送らせて頂きます。

⑥申し込み先 埼玉医科大学国際医療センター NST事務局
imcnst@saitama-med.ac.jp

  • 件名に『NST専門療法士実地訓練プログラム申し込み』と記載してください。
⑦カリキュラム
スケジュール
ニュース&トピックス』にてご確認ください。
  • 実習終了後に当センターNSTよりアンケートを送らせて頂きますので、御協力お願い致します。
  • その他、ご不明な点等ございましたら、NST事務局までお問い合わせ下さい。

お問い合わせはメールにてお願い申し上げます。

※連絡先 NST事務局/栄養部(担当:森)
〒350-1298 埼玉県日高市山根1397-1
TEL:042-984-4218(直通)
e-mail:imcnst@saitama-med.ac.jp