当科では、脳卒中、脳腫瘍をはじめとする急性期のリハビリテーションを主に担当しています。脳損傷後には、意識障害や運動麻痺、言語障害を含む高次脳機能障害、摂食嚥下障害、排尿障害、自律神経障害など様々な障害を呈します。このため、身動きが取りにくくなり、廃用をきたしやすくなります。また嚥下障害のため、経口摂取が困難になるばかりか、高率に肺炎を来たし、予後を悪化させます。われわれは、できるだけ安全に、しかも早期にリハビリテーションを開始し、合併症を予防し、患者さんが早期に社会復帰できるよう、最適なリハビリテーション治療を提供いたします。
2020年の入院患者さんの動向は、脳卒中、脳腫瘍で、リハビリテーション治療介入を行った患者数が1400名を超えました。脳梗塞、脳出血の患者さんが増え、また、症候性てんかんなどの合併症後のリハビリ件数も増えています。また、脳血管患者さんのリハビリテーション早期介入を行い、患者様の医学的リスクを考慮した上で、入院後2日以内にリハビリを開始しています。
1.ヤンゴン医科大学 リハビリテーション科医 3名
2.ヤンゴン医科大学 看護師 1名
3.マンダレー医療技術大学 理学療法士 2名
2018年、経済産業省のMedical Excellent Japan(MEJ)の助成金で、飯能靖和病院とコラボによって、ミャンマー国から6名の留学生を招聘しました。3ヶ月間の研修で、わが国のリハビリテーション医療を体験学習していただきました。また、ミャンマーのマンダレー医科大学と埼玉医科大学の間に、LOI(Letter of intent)を締結し、同大学で、12月4日に筋電図のハンズオンセミナーを開催しました。
1.ヤンゴン医科大学 リハビリテーション科医 2名
2.ヤンゴン医科大学 脳神経外科医 2名
2019年度、MEJの助成金で、当科が主催して、ヤンゴン医科大学から、4名の医師を招聘しました。また、昨年同様に、飯能靖和病院とコラボによって筋電図ハンズオンセミナーを、ヤンゴン市の私立病院であるグランドハンター国際病院とマンダレー医科大学において、開催しました。2019年度は、筋電図講習会の基礎コースと応用コースに分けて、開催しました。
当科は、院内患者さんのリハビリのみで、外来リハビリ診療は、原則、行っておりませんのでご了承下さい。
診療部長、教授
講師(脳卒中内科兼担)
助教(専攻医)
非常勤講師(東京都立リハビリテーションセンター リハビリテーション科)