心臓病センター長 鈴木孝明
埼玉医科大学国際医療センターの心臓病センターは、心臓内科・心臓血管外科・小児心臓科・小児心臓外科・心臓リハビリテーション科・難治性心不全治療センターのすべての部門が全国有数のレベルで活動しております。2013年、2014年ともに開心術は成人と小児をあわせて600例を超え、2013年の全国集計では全国第3位、東日本第2位になりました。2014年も全国3位の位置を保つ予定です。冠動脈バイパス術に、弁膜症手術、大動脈瘤手術とも増加しております。先天性心疾患の新生児、乳幼児につきましても埼玉全域および他県から、特に重症例を多く収容し治療しております。成人・小児とも手術死亡率は全国平均よりも低く良好な成績です。
開心術以外にカテーテル治療にも力をいれております。大動脈瘤に対するステント治療や心房中隔欠損に対するカテーテル閉鎖術を多数施行しており、症例数は全国でもトップレベルです。カテーテルによる大動脈弁に対する人工弁移植も他施設に先駆けて開始し症例数が増加しています。
また、埋込型補助人工心臓実施施設、心臓移植実施認定施設として重症心不全治療にも積極的に取り組んでおります。PCPSやIABPが装着された患者さんもお迎えにまいります。また、心臓専門のリハビリテーション部門も備え、入院期間の短縮、退院後の体力向上、再発防止、予後改善に取り組んでおります。いかなる心臓病に対しても総合的に治療することができる全国有数の施設として、地域の医療施設の先生方におかれましては存分にご利用いただきますようお願い申し上げます。