病院における感染対策の考え方は、まず合併症としての感染症を可能な限り低減させること、および医療従事者(職員)を種々の感染(職業感染)から守ることです。つまり感染症から患者を守り、職員を守り、それによって病院(の機能)を守り、ひいては地域の医療を守ることといえます。そのために、感染対策室を中心に複数の職種が協力して(いわゆるICT infection control team)病院横断的に活動しています。
また、近年種々の抗菌薬に対して耐性となった多剤耐性菌は、国内外を問わず社会的な問題となっています。病院内でも、耐性菌の検出には注意し、迅速な対応に心がけています。