診療部門のご案内

小児脳脊髄腫瘍科

診療内容・専門分野

小児脳脊髄腫瘍科は、小児の脳腫瘍および脊髄腫瘍に特化した診療科です。豊富な専門知識と経験をもとに、国際水準の高度な医療を提供しています。
手術は、小児脳腫瘍の手術経験が豊富な医師が責任を持って担当します。小児の脳腫瘍は脳の深部に発生することも多く、神経内視鏡を用いた手術も数多く行っています。また、小児に多くみられる水頭症の管理にも熟練しています。
化学療法は、小児脳腫瘍の治療において極めて重要な役割を担っています。成人に比べてより強力な化学療法が求められることが多いため、同一病棟内で診療している小児腫瘍科と密に連携して治療を進めています。さらに、JCCG(日本小児がん研究グループ)に参加し、最新の臨床試験にも積極的に取り組んでいます。
また、小児脳腫瘍では多くの遺伝子異常が明らかになりつつあり、診断や治療における遺伝子診断が非常に重要となっています。当科では、遺伝子診断を含む詳細な病理診断の結果をもとに、治療方針を十分に検討し、お子さん一人ひとりにとって最も適切であると考えられる治療法をご提供しています。

多職種チーム診療
小児脳脊髄腫瘍の診断は、ご家族にとって大きな不安や戸惑いを伴うものです。私たちの科では、病気そのものの治療にとどまらず、お子さんとご家族が少しでも安心して日々を過ごせるよう、医療以外のサポートにも力を入れています。
治療とともに、学校生活や社会とのつながりを維持する支援も大切にしています。そのため、医師に加えて、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーなど多職種によるチーム医療体制を整えています。
小児脳腫瘍に特化したチームのもと、外来での化学療法や復学支援にも力を入れて取り組んできました。さらに、小児では導入が難しいとされる在宅医療にも積極的に取り組んでおり、お子さんがご自宅で安心して過ごせる時間を大切にできるよう支援しています。


対象疾患

小児および AYA(思春期・若年成人)世代のすべての脳腫瘍・脊髄腫瘍を対象としています。
髄芽腫、胚細胞腫瘍、上衣腫、毛様細胞性星細胞腫、びまん性星細胞腫、高悪性度神経
膠腫、頭蓋咽頭腫、神経鞘腫、髄膜腫、脈絡叢乳頭腫(癌)、松果体芽腫など


 
初診 臨時 臨時 鈴木 智成 臨時 -- 臨時
午前 -- -- -- 鈴木 智成 -- --
午後 -- -- 新患 -- -- --

実績

小児・AYA 世代の脳・脊髄腫瘍(30 歳未満)

2021年 22 件
2022年 16 件
2023年 21 件
2024年 14 件

 


地域連携への取り組み

当科には、県外からも多くの患者さんが紹介されています。その際には、治療の前後を通して、
患者さんの地元の医療機関とも密に連携を取ることを大切にしています。
治療前や退院後の連携をスムーズに行うため、地域医療連携室を通じて地元の先生方と連絡
を取り合い、必要に応じて直接の情報共有も行っています。
治療後は、多くの患者さんが画像フォローアップのため定期的に当科へ通院されますが、それ以
外の投薬や血液検査、リハビリテーションなどの継続的なケアは、地元の主治医の先生にお願い
し、調整を進めています。
私たちは、顔の見える関係づくりを大切にし、患者さん・ご家族が安心して地域での生活を続け
られるよう、柔軟かつ迅速に対応できる連携体制を維持してまいります。


担当医師

診療部長、教授

鈴木 智成

専門分野
小児脳腫瘍の手術、集学的治療、神経内視鏡手術
主な資格
日本小児神経外科学会認定医、日本脳神経外科学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医

非常勤医員・アラバマ大学留学中

内田 栄太

専門分野
悪性脳腫瘍の集学的治療
主な資格
日本脳神経外科学会専門医

助教(兼担)

福岡 真惟

専門分野
小児脳腫瘍の集学的治療
主な資格
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

准教授(兼担)

白畑 充章

専門分野
悪性脳腫瘍の集学的治療
主な資格
日本脳神経外科学会専門医

准教授(兼担)

髙柳 俊作

専門分野
悪性脳腫瘍の集学的治療、遺伝性疾患(VHL病、神経線維腫症2型、結節性硬化症など)
主な資格
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、臨床遺伝専門医、遺伝性腫瘍学会専門医

助教(兼担)

江原 拓郎

専門分野
下垂体腫瘍、内視鏡手術、脳腫瘍の集学的治療
主な資格
日本脳神経外科学会専門医、、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本脳卒中学会専門医、日本脳卒中の外科学会技術認定医

外来医師診療表

 
初診 臨時 臨時 鈴木 智成 臨時 -- 臨時
午前 -- -- -- 鈴木 智成 -- --
午後 -- -- 新患 -- -- --