埼玉医科大学国際医療センター埼玉医科大学国際医療センター

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呼吸療法サポートチーム

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ごあいさつ

RST(呼吸サポートチーム)、RCT(呼吸ケアチーム)といっても初めて聞く方も多いと思います。一言で言うと人工呼吸器(注釈)でご自分の呼吸が補助されている患者さんに対して、早く人工呼吸器の補助がいらなくなるように呼吸を中心に、各方面からサポートしていこうというものです。
これには呼吸についての知識や、人工呼吸器についての知識、技術などが必要です。そしてリハビリや栄養の知識なども必要です。そこで多くのメンバーが協力してサポートを行えるように努力しています。
私は麻酔科に所属していますが、麻酔科の関連領域である集中治療領域(ICU)での診療を専門にしてきました。ICUでは人工呼吸器が多く使われ、私の専門も人工呼吸器を使った治療、いわゆる呼吸管理という分野、ならびにその関連の領域です。呼吸管理、人工呼吸器の分野は非常に早く進歩しています。このような新しいノウハウを取り入れながらチームメンバー全員で診療に役立てたいと思っています。

注)人工呼吸器:自分の力だけではうまく息ができないような状況のとき、息ができるように呼吸を補助する装置(器械)です。実は全身麻酔での手術のとき全身麻酔用にデザインされた人工呼吸器で、手術中の患者さんは呼吸ができるように補助されています。

委員長 磨田 裕

当センター呼吸療法サポートチームの紹介

埼玉医科大学国際医療センター呼吸療法サポートチーム(RST)は、6か月間の準備期間を経て、2011年2月に発足しました。
主な目的は、栄養、理学療法を含む呼吸療法の標準化、質向上、および人工呼吸器患者の安全管理、早期離脱支援です。当院は、救急・重症患者の多い病院で 、ほとんどの患者さんが、集中治療室(ERICU, SCU, CCU, CICU, SICU, PICU)で人工呼吸管理を行っています。 そのため、当面は 呼吸ケアチーム加算にはこだわらず、 全ての人工呼吸器装着患者さん を対象にラウンドを行っています。
RSTメンバーは、人工呼吸療法に精通し、豊富な経験を有する医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士、管理栄養士から構成され、多職種の英知を結集して診療を行っています。また、各病棟からは、呼吸療法認定士の有資格者を中心にリンクナースが任命され、円滑な活動の手助けとなっています。
患者さんが、安全、快適に人工呼吸管理を受けられるよう、また病棟スタッフが不安なく、適切なケアができるように尽力してまいります。

副委員長 古田島太

主な任務

  • 人工呼吸療法を受ける患者さんの、人工呼吸器離脱を目的とした計画を立案します。
  • 国際医療センターにおける呼吸療法の標準化、および質の向上を目的とした院内ラウンドを行います。
  • 呼吸療法に係る職員への教育を行います。
  • チーム活動に係わる統計の作成を行います。

主な実際の活動内容

  • 院内(患者)ラウンド:毎週木曜日にAチーム、火曜日にBチームが院内で人工呼吸器を使用している患者さんを巡回し、ラウンドチェック表を用いたチェックを行います。ラウンドでは医師による視診・聴診・触診などだけでなく、看護師による環境安全・感染防止チェック、理学療法士による呼吸理学療法状況チェック、管理栄養士による栄養状況チェック、臨床工学技士による人工呼吸器安全状況チェックなどを行いますさらに、各病棟のリンクナースも順にラウンドに参加しています。
  • 事前患者ミーティング:毎週火曜日・木曜日の患者ラウンド前に、ラウンド予定の患者さんを対象に行います。ラウンドに参加するメンバー間で情報を共有し、各職域からの専門的な意見の交換を行うことで、ラウンド時に特に重点的にチェックする項目やRSTとしての治療方針を決定します。
  • 患者ラウンド後カンファレンス:ラウンド終了後直後に行い、事前患者ミーティングと患者ラウンドで得られた情報から、方針やアドバイスを取りまとめ、ラウンドチェック表に記載します。全てのチェックが終わったラウンドチェック表は、電子カルテに取り込まれ、担当医や受持ち看護師など患者さんに係わる全ての職種が閲覧可能になります。
  • 運営会議:月1回開催します。
  • リンクナース会議:月1回開催します。RSTラウンドに対応しチームからの指導を部署内に伝達し呼吸療法の標準化・安全確保・質の向上に努めることを目的に、各病棟のリンクナースが集まって人工呼吸器装着中患者の呼吸器離脱・呼吸ケア全般に関わる看護計画の立案・実践・評価を話し合います。リンクナースは、呼吸療法・ケアに関わる看護職員への啓蒙・教育を行うために、RST主催の勉強会や講演会に出席し知識・技術の向上を図っています。
  • 呼吸療法に関する勉強会:月1回、主にリンクナースに向けて開催しています。RSTメンバーが講師を務めます。リンクナースは勉強会で身に着けた知識を、呼吸療法・ケアに関わる看護職員への啓蒙・教育に活かします。

平成23年度 実績

内容

講師

職種

5月

人工呼吸器チェックリストの記入方法

中村

看護師

6月

呼吸不全
概念、定義、原因、病態

古田島

医師

7月

酸素療法
呼吸不全と低酸素血症の病態生理
酸素投与方法

磨田

医師

8月

当院における人工呼吸器の取り扱い

   

9月

秋元
血液ガスの解釈

臨床工学技士
中村

看護師

10月

酸塩基平衡、ガス交換障害

 

看護師

気道管理(気道確保、吸引、カフ圧管理)

吉野

看護師

11月

体位管理(体位変換、廃用症候群)
呼吸理学療法

鈴木
高木

理学療法士

12月

呼吸リラグゼーション、排痰法
クリニカルな患者の栄養管理

管理栄養士

1月

代謝と栄養、栄養評価、必要エネルギー計算
せん妄

磨田

医師

2月

概念、因子、鎮静、鎮痛
薬物療法

古田島

医師

3月

気管支拡張薬、抗アレルギー薬
グラフィックモニター

秋元

臨床工学技士

平成24年度 実績

内容

講師

職種

5月

聴診技術の習得
聴診器の使用法、呼吸音と副雑音

吉野

看護師

6月

無気肺の予防とケア
成人、小児

和田、鈴木

看護師

7月

血液ガス分析について

中村

看護師

9月

鎮静スケール
RASS

吉野

看護師

10月

人工呼吸器装着中におけるピットフォール

菊池・秋元

臨床工学技士

11月

ALI、ARDS 
病態生理、治療戦略

磨田

医師

12月

NPPVによる管理の実際
適応、使用方法、注意点、ケア

古田島

医師

1月

早期離床に向けたベットサイドリハビリ
急性期、早期離床向けて

高木

理学療法士

2月

人口呼吸器モード
Bi-Vent APRV

菊池・秋元

臨床工学技士

3月

病態別経管栄養剤について
COPD、肝不全、腎不全など

管理栄養士

平成26年度 実績

内容

講師

5月8日

VAsP/VAPサーベイランス

塩澤

6月12日

A : daily awakening : 意識状態の評価

芦澤

7月10日

B : Breathing : SBT

吉野

8月14日

マウスケア/チューブ固定用テープの選択

鈴木・中田

9月11日

C : Choice of Sedation
鎮静・鎮痛の種類、その目標RASSの確認

古田島

10月9日

D : Delilium :
CAM-ICUせん妄評価

磨田

11月13日

E : Early rehabilitation
早期リハビリ

高木

12月11日

人工呼吸器トピックス

坂本

1月8日

経管栄養トピックス
ABCDEバンドル
各部署からの発表 : 救命ICU

管理栄養士
救命ICUリンクナース

2月12日

ABCDEバンドル
各部署からの発表 : CICU/SCU

CICUリンクナース
SCUリンクナース

3月

ABCDEバンドル
各部署からの発表 : CCU/D4HCU

CCUリンクナース
D4HCUリンクナース

活動実績

  • 各ICU・病棟で個別に作成し、運用していた人工呼吸器使用中チェックリストを修正し、国際医療センターで統一した書式での運用に改善し、呼吸療法の標準化、および質の向上を行いました。

    (図 当院で使用している使用中点検チェックリスト)

  • 呼吸療法に関する勉強会を開催しました。
    <勉強会実績一覧表を作成中です。>
  • 2011年度実績
    ラウンド患者数442人
  • 2012年度実績
    ラウンド患者数378人
  • 2013年度実績
    ラウンド患者数213人
  • 2014年度実績
    ラウンド患者数253人

医師

医師は、呼吸不全の原因・病態に関する診断的な部分と薬物療法・人工呼吸器の条件設定などの治療的な部分に主に関わっています。ラウンドでは、リーダー的な存在として、各専門職の能力を最大限発揮できるよう考慮し、治療計画を取りまとめていきます。職種間、診療科間の垣根を低くすることも大きな仕事と考えており、お互いの事情を尊重した信頼関係の構築を目指しています。

麻酔科(集中治療科)教授
委員長
Aチームリーダー

磨田 裕

主な資格 日本呼吸療法医学会専門医 、日本集中治療医学会専門医 、日本麻酔科学会専門医・指導医

麻酔科(集中治療科)教授
副委員長
Bチームリーダー

古田島 太

主な資格 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医・指導医 、日本アレルギー学会専門医

看護師

現在、RSTの構成員である看護師は、小児救急看護認定看護師(1名)、救急看護認定看護師(1名)呼吸療法認定士を有するICUの主任看護師(2名)がいます。
2つのチームに分かれてそれぞれ院内をラウンドし、看護スタッフへ呼吸ケアに関するアドバイスをしています。
また、他職種との「かけ橋的存在」としても役割を担っており患者様の早期における人工呼吸器離脱に向けた活動をしています。
各病棟には、「呼吸リンクナース」が存在し、RSTメンバーによる勉強会を月に1回開催し、ケアの質の向上を図っています。

B棟4階HCU/B棟4階病棟
看護師長

鈴木 彦太

主な資格 呼吸療法認定士

救命救急センター外来
副看護師長

吉野 暁子

主な資格 救急看護認定看護師

B棟2階病棟 主任
副看護師長

鈴木 雅子

主な資格 小児救急看護認定看護師

塩澤 直樹

主な資格 集中ケア認定看護師、呼吸療法認定士

芦澤 久美子

主な資格 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、呼吸療法認定士

中田 秀美

主な資格 呼吸療法認定士

理学療法士

理学療法士の役割は人工呼吸器装着中の患者に対して分泌物の排出、無気肺・肺炎の予防、早期離床や廃用症候群の予防が主な役割となります。
RSTの回診の際には人工呼吸器を装着した患者さんが、リハビリが行える状態なのか必要性はあるのか、行われている内容は適切であるのかなどを医師と相談し検討します。

リハビリテーションセンター 主任

高木 敏之

主な資格 内部障害系専門理学療法士

井上 真秀

主な資格 呼吸器療法認定士

播本 真美子

主な資格 呼吸器療法認定士

管理栄養士

管理栄養士の役割は、人工呼吸器の患者さんに対して栄養状態の評価を行い、栄養状態の維持改善が図れるように栄養ケアプランの提案を行います。栄養ケアプランの内容についてはカンファレンスにて検討行い主治医へ提案致します。
人工呼吸器管理中の患者さんにおいて栄養状態が不良と評価し栄養状態の改善が求められる場合には、栄養サポートチームと連携を図り栄養状態の改善に努めております。

森 ひろみ

主な資格 NST専門療法士

栄養部 課長補佐

吉川 八重子

主な資格 病態栄養認定管理栄養士、糖尿病療養指導士

臨床工学技士

臨床工学技士の役割は人工呼吸器を使用している患者さんの安全管理・確保を行います。ラウンドやカンファレンスでは人工呼吸器だけでなく、使用している医療機器全般において安全に治療に専念できる環境を提供するために、安全情報の提供や他の職種と連携した対応を検討します。
さらに毎日行っている医療機器安全巡回を基に、ラウンド予定患者さんの情報提供やラウンドデータの集計などの事務局業務も行っています。

坂本 祐希

主な資格 呼吸器療法認定士

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